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神田川 〜古希に寄せて〜
19.6.12

こうせつFCの会報へ投稿した文章が掲載されました。
会報はしっかりと保存してますが、自分で読み返してみたくなったときにいつでもすぐ読めるようにこちらに掲載しときます。


   神田川 〜古希に寄せて〜


 神田川、大ヒットした1973年にわたしはまだ小学生。この曲に対する印象は特になく毎年出てくるヒット曲のひとつ、というくらいでした。

 それから時は流れて初めて参加したライブは1982年の坊中サマーピクニック。とても感動したので翌年の1983年も参加、そのステージで初めて神田川を生で聴きました。
曲の紹介で「この曲が出て10年になります」と言ったのを聞いて曲を聴いた印象より「もう10年も経つのかあ」と時の流れに感慨を抱いたイメージが強く残ってます。

 その後毎年何度もコンサートに参加するようになり、神田川もいつしか定番の一曲としてコンサートの度に歌われるようになりました。
この曲を生で聴く機会も10回20回と増え、いつしか100回を超える頃にはイントロが流れると「また神田川か、聴きたい曲は他にいっぱいあるのに」と思うように。
恥ずかしながらこの流れで次は神田川だから他の曲を聴き逃さないために今がチャンスとトイレやたばこを吸うために会場から出るといったことも数知れずありました。
そして200回250回、コンサートに参加する回数=神田川を聴く回数を重ねた或る日突然降りてきました。

 わたしのコンサートの想い出は神田川と共にある。

 サマーピクニックの夜明けの神田川。
ススキの穂が揺れる南阿蘇での神田川。
山のなかのお寺で夕陽を眺めながら聴いた神田川。
北は北海道から南は沖縄まで、いろいろなホールでしんみりと。
あるときは土砂降りの野外で震えながら、あるときは澄み渡る青空を横切っていく鳥を見上げながら聴いた神田川。
肩を組んだ友のびしょびしょになったTシャツの感触、仲間たちのはじける笑顔、無口な心遣いと優しい眼差し。
今も元気で一緒に跳ねるアイツやコイツや、先に旅立って向こうの世界で手ぐすねひいて待ち構えてるあの人この人、すべての想い出は神田川と共にある。
神田川を聴いてる間はアイツもコイツもここにいるんだよ。そう思いいたるようになって神田川は特別な曲になりました。

 今はコンサートで神田川がはじまると過ぎ去りしたくさんのコンサートを思い、また、その日会った人々との思い出を新たに重ねながら、コンサートのなかでも特別な時間のなかで楽曲に浸ってます。

 古希を迎えられ、この先何歳までステージに立っていただけるかわかりませんが、110歳までは生きましょう!だとしたら人生まだ40年あります。
人生40年生きるならその半分、あと20年はステージで神田川を聴けるかな、と勝手に楽しみにしております。
これからもお元気で、そして何より何物にも縛られず、自分が思う儘にお過ごしいただけたら幸いです。


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