sakuraのひとりごと 

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 No.1
人生の宝物
18.4.11

 1973年17歳になる高校2年生。クラス発足で出席番号順で並んだ前の席のN君。
当時ロック・洋楽一辺倒の私に、5月頃「かぐや姫はいいばい!」。
「かぐや姫ってシャーララのコミックバンドやんか?どこがいいと?」
「バカ!それは第一次やろ、俺がいうのは第二次かぐや姫。レコード貸してやるけ、聞いてみ!」
借りたレコードに針を落とす。「なんだ!このグループは?カレッジフォークのように軟弱でないし、プロテスタントフォークのようにわめいてるだけじゃない。拓郎のようにとんがってないし、陽水のように暗くない。こんなフォークがあるんだ!」
聴いているのは「おん・ステージ」。翌日よりクラスメイトに「かぐや姫よかばい!」
同じロック狂(ストーンズ狂い)のF君やら柔道部のFZ君やら、女子にもバンバンPR.

そうしているとラジオで「僕の胸でおやすみ」がよくかかるようになる。確か夏休み前に「さーど」が発売。N君は早速購入「神田川という曲がいいぞ〜!」しかし、夏休みに入り「サード」を借りることができないでいると、ラジオで「神田川」がガンガンかかるようになり、8月末か9月末の日テレのベスト10みたいな番組で、ベスト10にランクインしそうな曲で「神田川」紹介があり、司会は徳光さんだったが、正直な彼は「かぐや姫?私知りませんが・・・」
その後は皆さん知っている通りの大ヒット。

その後12月のかぐや姫と猫のジョイントコンサートにクラスメイト7〜8人(女子も数人入っていたと思うが)で押しかけ、それがきっかけでF君とK君と「かぐや姫バンド」結成。guitarテクニック未熟のため(正ヤンもすごいが、こうせつのサイドギターも聞けば聞く程ハイレベル)コピーしきらないことからオリジナルナンバーをするようになり、それが22歳になる前まで続いた。

「神田川」「赤ちょうちん」「妹」の映画も皆で見に行きました。
「赤ちょうちん」の秋吉久美子さんのヌードには興奮しました(かわいかったなぁ!)
でも「妹」では映像が暗く、乳首が黒ずんでいたのがショック。当時「女はセックスすると乳首が黒くなるって」とまことしやかに言われてました。

そして、社会人へ。F君とK君は数年から10数年に一度逢うことがあったが、かぐや姫を教えてくれたN君は全く20歳以降の所在が分らない。7〜8年前「病気で退社した」とのうわさ。「脳卒中やないか?」との憶測も飛びかう。
しかし、ひょんなことから40年振りに再会。4ヵ月後にはF君K君と4人でミニクラス会。
F君の縁のあるライブステージの店でかぐや姫オンパレード。30年以上触っていないギターなのにコードを指が覚えている。
そして、高校2年のクラスメイトに声を掛けて、44年振りのクラス会をしようとなり、同じ場所で、8月男子6名女子5名集合。7時間のドンちゃん騒ぎ。
青春の想い出に全員後ろに「かぐや姫」の音楽があるんです。還暦すぎのじじぃとばばぁが本当に17歳に戻るんです。
こんな風にできたのも、こうせつおいちゃんと正ヤン、パンダさんのお陰です。
多感な年にかぐや姫とこのクラスメイトに出会えたことは、僕の人生の宝物です。

PS
17歳の猫とのジョイントコンサートの時、女の子(20歳位?)が自分が食べるつもりだったのでしょうがアルミ箔に包んだおにぎりをこうせつにプレゼントしました。こうせつは「ありがとう!八幡のおにぎりって有名ですもんね!」(会場大爆笑と拍手!)
終了後出待ちしていた僕の目に映ったのは「左手にギター」そして「右手にアルミ箔のおにぎり」を持っている「こうせつ」でした。この風景が今でも目に焼きついています。そして、このことで益々かぐや姫=こうせつにのめりこんでいったのです。




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